【完全決着】メラミンスポンジを車に使っていいいのか?

今回は車にメラミンスポンジを使っていいのかどうかについてまとめます。

メラミンスポンジと言えば、コップの水垢落としなどに使える安価なスポンジとして有名ですが、車にもつかえるのでしょうか?

結論から言えば、以下のようになります。

  • 車の塗装面:絶対ダメ、コーティングはおろかクリア層も傷つける
  • ガラス面:ガラスに傷は付かないが、あまり推奨はしない
  • ヘッドライト:ダメではないが、全体的に曇る可能性があるので専用品を使った方が良い
  • 未塗装樹脂パーツ:とりあえず黒さは戻るが専用品が良い
  • 車内のパーツ:傷がつくのでやらない方が良い

基本的にメラミンスポンジは車には使用しない方が無難です。

メラミンスポンジは見た目よりも固く、車に使用するとあらゆるパーツを傷つける可能性があります。

本記事では実際に車にメラミンスポンジを施工した動画をご紹介し、どのような結果になったのかをまとめます。メラミンスポンジは手軽に手に入って、色々な汚れが落とせるスグレモノですが、車には使わないようにしてくださいね。

目次

メラミンスポンジの正体と硬さ

メラミンスポンジは「メラミン樹脂」という素材で作られています。
この樹脂の硬さを示すモース硬度は「4」。これはプラチナと同程度の硬さです。


一方で、車の塗装の硬度はおよそ2〜2.5程度。つまり、メラミンスポンジの方が硬いということになります。

水だけで汚れを落とせる理由は、「汚れを溶かす」わけではなく、「表面を削り取っている」ためです。

そのため、メラミンスポンジを車に使うと、見た目はキレイに見えても、実際には塗装面やコーティングを削ってしまう危険があります。

車の色々な個所にメラミンスポンジを利用した動画

以下に内容をまとめます。

実験①:樹脂パーツ(未塗装樹脂)に使用

まず動画では、ミニのフェンダーにある未塗装の樹脂パーツでテストを実施。
白っぽくくすんでいた部分をメラミンスポンジで軽くこすってみたところ、確かに汚れは落ちて黒さが戻るように見えました

しかし、これは「表面の汚れを削り取った結果」。
プラスチックは本来、メラミンスポンジの使用が禁止されている素材です。
摩擦を繰り返すとツヤが失われたり、光沢のない仕上がりになるリスクがあります。

軽い汚れ落としなら効果的に見えますが、あくまで自己責任の範囲での使用にとどめるべきです。


実験②:ステアリング(革)に使用

続いて、革製のステアリングで実験。
ごく軽くこすっただけで、スポンジが青くなり、ステアリングの色が削れてしまいました。
表面が白っぽくなり、光沢がなくなるなど、明らかにダメージが発生。

また、同じ素材の革パネル部分でも試したところ、やはり色落ちが確認されました。
水しか使っていないにも関わらず色が変化してしまうため、柔らかい素材には絶対に使用してはいけません。


実験③:ガラス面に使用

次に、フロントガラスで実験。
結果としては、ガラス自体は傷つかず問題なし
ただし、撥水コーティングなどの加工がされている場合は、そのコーティング層を削り取ってしまう可能性があります。

ガラスはメラミンより硬い素材ですが、コーティング剤は別物
そのため、コーティングが落ちるリスクを考えると、やはり使用は避けた方が安全です。


実験④:ボディ(塗装面)に使用

最後に、最も重要な塗装ボディでの実験です。
ボディ表面はしっかりと撥水しており、コーティングも施された状態。

メラミンスポンジで軽くこすっただけで、撥水がなくなり水が浸み込むような状態に変化。
さらにライトで照らすと、明確に擦り傷が確認されました。


これは明らかにコーティングが剥がれ、塗装面にもダメージが入っている証拠です。

使用後はツヤがなくなり、マスキングテープで区切った部分と明確な差が見えるほど。
動画内でも「傷が入っているのがわかる」と明言しており、ボディへの使用は絶対にNGです。

メラミンスポンジで塗装面を磨いた動画

塗装面をメラミンスポンジで磨いた動画です。

磨くことによって汚れは落ちますが、乾燥させた後に光を当てると、以下のように強烈な磨き傷ができます。

太陽光に当たっても同様に磨き傷が目立つと思いますので、絶対にやらないようにしましょう。

メラミンスポンジでヘッドライトを磨いた動画

メラミンスポンジでヘッドライトを磨いた動画です。

結果としては黄ばみは落ちるものの、全体的に白ボケしてクリア感が低下しています。すみやひび割れ様の劣化は解消せず、場合によっては曇りが強調されますので、推奨はしません。

まとめ

メラミンスポンジは安価で簡単に手に入りますが、硬いため車への使用は推奨しません。

特に塗装面は非常にデリケートです。
「水だけで簡単に落ちる」という言葉に惑わされず、“削って落とす”系の掃除道具は避けるのが鉄則です。
短期的なきれいさより、長期的な美しさを守るケアを心がけましょう。

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この記事を書いた人

三度の飯より洗車と洗車関連のケミカルが好き。
無心で洗車してコーティングするのが何よりも幸せ。

洗車関連のケミカルは沢山あるけど、ユーザーの感想が分かりやすくまとまっているサイトがないので、作ってみました。

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