今回は、カーコーティング商品でよく使われる撥水効果の「撥水」「親水」「疎水」「滑水」「流水」といった言葉の意味について解説します。
これらのワードは、初心者の方が見ると訳が分からないと思いますが、色々な商品を使っていくと「あぁ、コレはこんな感じの水弾きかな?」と想像できるようになります。
しかし、事前に知っておくことで、よりコーティングが面白いものになりますので、本記事を読んで参考にして下さい。
尚、今回の記事は以下の動画を参考にしました。
コーティング剤の基本
車のコーティング剤には大きく分けて「撥水系」と「疎水系」と「親水系」の3種類があります。
それぞれについては、以下のように解説されています。
水弾きはボディと水玉の接触面に生じる角度である接触角度によって区別されており、コロコロと転がるものは接触角度が90度以上となる撥水、60度前後のものが疎水、60度よりも角度のないものが親水に分類されます。
簡単に言えば、ボディ表面上で水玉がすぐに滑り落ちるものを撥水系、水がボディ表面上にベタァと張り付くのが親水系、撥水系と親水系の間辺りが疎水系になります。
厳密に言うと親水の反対語は疎水ですので、化学を専攻した方からすると???となると思います。また、現状としてボディ表面に水がベタっとくっつくようなコーティング剤は少ないため、多くの親水寄りのコーティング剤が「疎水系」に分類される現状があります。
そして、撥水というカテゴリーの中に「滑水」「流水」といったジャンルがありますが、これらはあくまでもコーティングメーカーが付けた名前で、あくまでも「どのように撥水するか」をより詳しく説明するための単語になります。
撥水系の特徴
撥水系コーティングを使用すると、水滴が丸くなり、車の表面でコロコロと転がります。これにより、水滴が光を反射してキラキラと輝くため、美しい見た目を楽しむことができます。
特に施工後に水をかけて撥水を確認してコーティングが効いているの見たり、雨が降っている時の水の転がりは視覚的にも楽しいものがあります。
しかしその一方で丸い水滴に 太陽光が当たると、水滴がレンズ効果を生み、ウォータースポット(焼き付き汚れ)ができるリスクがあります。
ただし、これは雨の直後に晴天になったり、晴れている時に洗車している時など、限られた時にのみ発生すると考えて良いでしょう。
親水系の特徴
親水系コーティングを使用すると、ボディ全体に水が薄く広がり、一つの大きな塊になります。これにより、水滴の残りが少なくなる特徴があります。
ただし、現状では完全な「親水系」のコーティング剤は無く、あくまでもボディ表面に薄く広がりやすい「疎水系」として販売されているのが現状です。
その結果、「親水系≒疎水系」となっているのが現在のコーティング業界です。
親水系を利用すると、ボディ表面に水が広がるためふき取りがしやすいです。
しかし、雨のようなポツポツと水がボディにかかる場合は、疎水系だとどうしても撥水と同じく水滴ができます。このような場合は撥水と同じくレンズ効果でボディが焼けてしまいやすくなるので注意してください。
まとめ
最終的に、撥水系と親水系のどちらが良いかは、個々の好みによります。
以下のポイントを参考に、自分に合ったコーティング剤を選びましょう。
- 見た目を重視するなら撥水系: 水滴がキラキラと輝く見た目が好きな方には、撥水系がおすすめです。
- 洗車の効率を重視するなら親水系: 拭き取り作業を楽にしたい方には、親水系がおすすめです。
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