雨の日や湿度が高い日、そして寒い日に車を運転しているとフロントガラスが曇って視界が悪くなって困った経験がある方は多いと思います。
ガラスの曇りは命にも関わるほど重要ではありますが、不思議なことに教習所では曇る理由やその解消を教えてくれません。
そこで今回はフロントガラスの曇った際の対処方法を分かりやすく解説します。
この記事を読めば、急に曇って来ても慌てることなんてありません。ぜひ頭の片隅に入れておいてくださいね。
フロントガラスが曇った時の対処法の動画
車の大辞典cacacaさんの動画でフロントガラスの曇りについて分かりやすく解説した動画があります。
本記事ではこの動画の内容をベースにガラスの曇りについてかみ砕いて解説していきます。
フロントガラスが曇る原因
まずはフロントガラスが曇る原因について解説します。
以下の3つの要因が重なってくると、フロントガラスが曇りやすくなります。
- フロントガラスの汚れ
- 社内外の温度差
- 湿気
フロントガラスの汚れ
ガラスの内側に付着した埃や油分は、湿気を吸収しやすく曇りの原因となります。
そのため、フロントガラスは定期的にガラスクリーナーで清掃するのが効果的です。シノピーさんのおすすめは「インビジブルガラス」というガラスクリーナーで、アルコールが含まれており、拭き筋が残りにくく、ガラスがすっきりクリアになります。
車内外の温度差
特に寒い日や雨の日、暖房で車内を温めると、冷えたフロントガラスに温かい空気が触れて結露が発生し、曇りがちです。
温かい空気は冷たい空気よりも多くの水蒸気を含むことができます。
エアコンの温かい空気が、フロントガラス付近の冷たい表面に触れると、その温度が急激に下がり、水蒸気が空気中にとどまれなくなります。
この時、余分な水分がガラス表面に水滴として現れる現象が「結露」と言います。雨の日や冬場は特にこの現象が起こりやすいです。
秋から冬にかけてはガラスが冷えるため、温度調整が曇り防止に重要です。
湿気
雨の日や梅雨の時期には、車内に湿った空気が入りやすく、曇りやすくなります。
また、濡れた服や傘などを持ち込むとさらに湿度が上がります。シートが布製の場合、湿気を取り込みやすく、車内の湿度が高まりやすいです。
曇りを防ぐための対策
では曇りを具体的に防ぐ方法をご紹介しています。
ガラスのクリーニング
曇り防止の第一歩は、ガラスの清掃です。
車内側のガラスはキレイに見えるかもしれませんが、空気中の花粉やホコリなどの微粒子、排ガスの油分などが付着しています。また、ガラスを手で触ると人の手の汚れが付着します。
これらが蓄積することで、目には見えにくくても車内側のガラスは着実に汚れていきます。
これらの汚れについてシノピーさんは、毛が付着しにくい「オートブライトダイレクトのマリンガラスクロス」を使うことを推奨しています。
このクロスは1200円程度で、細かい毛が抜けにくく、ガラス表面がスッキリします。また、ガラス奥まで拭きやすい「リーチ&クリーンツール」というツールも便利で、特にフロントガラスの手が届きにくい場所に役立ちます。
ガラスのクリーニングについては、拭き筋が残らないように気を付けてください。拭き筋が汚れになります。
エアコンの適切な使い方
フロントガラスが曇った際、デフロスター機能を利用することで曇りを取ることができます。
デフロスターは、ガラスに向かって風を送る機能で、エアコンと組み合わせて使用することで除湿効果を発揮します。また、エアコンは必ず「外気循環」に設定します。内気循環では、車内の湿度が下がりにくく、曇りが解消されにくいためです。
エアコン操作については後述します。
温度設定
フロントガラスの曇りを効率よく除去するためには、エアコンの温度設定も重要です。
シノピーさんは、車外の温度と同じか近い23℃前後に設定することを勧めています。温度を低くしすぎるとガラスが冷え、外気温との温度差で曇りがひどくなることがあるため、注意が必要です。
このブログでは、シノピーさんが紹介する「フロントガラスが曇った際の対処法」についての動画内容をわかりやすくまとめていきます。フロントガラスが曇る原因と、その対処法、そして曇りにくくするためのポイントまでを丁寧に解説しています。以下はその詳細です。
実際のエアコン操作手順
しっかりと対策をしていていても窓が曇ることはあります。
そういった時は焦らずに以下の対応を取りましょう
- デフロスターボタンを押す
- 外気循環に切り替える
- 温度設定の調整
デフロスターボタンを押す
エアコン操作パネルにある湯気のようなアイコンがデフロスターボタンです。
このボタンを押すと、フロントガラスに向けて風が送られます。デフロスターをオンにすると自動でエアコンもオンになるため、除湿機能が働き曇りが除去されやすくなります。
外気循環に切り替え
フロントガラスが曇った場合は、車内の湿気を外に逃がすために外気循環に設定します。湿気の多い雨の日でも、外気循環の方が曇りを防ぎやすいとされています。
温度設定の調整
車外温度に合わせてエアコンの温度設定を行います。
低温設定が曇りの原因になることもあるため、外気温に合わせて設定します。これはあくまでも効率的に曇りを除去するためのものです。
まとめ
今回は車の運転中にフロントガラスが曇ってしまう要因と解消法についてご紹介しました。
まずは日常的に車内側のフロントガラスをきれいに掃除することが大事です。
そして曇ってしまった場合は、デフロスターをオンにして、外気循環にして、エアコンの設定温度を外気温近くにします。
こうすることで、出来るだけ早く曇りが取れます。
命にかかわることですので、ぜひ覚えておいたくださいね。
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