ガラコをはじめとしたガラス撥水剤を施工したフロントガラスで、雨の日にワイパーを動かした瞬間、
視界が一瞬白く曇ったように見える現象を経験したことがある方は多いと思います。
この現象は、施工ミスや撥水剤の欠陥ではありません。
むしろ、撥水性能がしっかり発揮されているからこそ起こる現象です。
この記事では、なぜそのような白化現象が起こるのかを、できるだけ分かりやすく解説します。
結論:白くなる正体は「曇り」ではなく光の乱反射
まず結論から言うと、ワイパー作動時に見える白さは、
・ガラスが曇っている
・水蒸気が発生している
といった現象ではありません。
撥水被膜の上に残った水が、光を乱反射している状態です。
撥水ガラスでは何が起きているのか
撥水剤はガラス表面に「水をはじく膜」を作る
ガラコなどの撥水剤は、ガラス表面にフッ素系やシリコーン系の撥水被膜を形成します。
この被膜の特徴は以下の通りです。
- 水がベタっと広がらない
- 水が丸い粒状になる
- 表面が非常に滑らかになる
その結果、雨水はガラスの上で均一な膜にならず、細かい水滴として存在します。
ワイパーが水を「完全には拭いきれない」
通常のガラス(撥水なし)の場合、ワイパーが動くと水は薄く均一に広がり、そのまま消えます。
一方で撥水ガラスでは、
- 細かい水滴
- 極薄の水膜
- 空気
が混ざった状態が、ワイパー通過直後に一瞬だけ残ります。
この状態が、視覚的な違和感を生み出します。
なぜ白く見えるのか:光学的な理由
水滴・水膜・空気が混在すると、ガラス表面は非常に不均一な層になります。
この層に、
- 街灯
- 対向車のヘッドライト
- 信号機の光
が当たると、光がまっすぐ目に届かず、あちこちに散乱します。
その結果、人の目には白っぽく、一瞬曇ったように見えるのです。
重要なのは、これは物理的な曇りではなく、光の散乱による見え方の変化だという点です。
白化が起きやすい条件
この現象は、特に以下の条件で起きやすくなります。
- 小雨から中雨で水量が中途半端なとき
- 夜間や逆光時
- 街灯や対向車のライトが多い環境
- ワイパーゴムが劣化している
- 撥水剤を厚塗りしすぎている
特に夜間は、光源が強いため白化が強調されやすくなります。
白くなる=失敗ではない
ここで大事なのは、白くなる現象=施工失敗ではないということです。
むしろ、
- 水がガラスに張り付かず
- 細かく分断され
- 撥水性能が高い
からこそ起こる現象とも言えます。
高速走行時にワイパーなしでも雨が飛んでいく、あの快適さの裏側にある副作用のようなものです。
白化を軽減するための対策
完全にゼロにすることは難しいですが、軽減は可能です。
- 施工前に油膜取りをしっかり行う
- 撥水剤は薄く均一に塗る
- 拭きムラを残さない
- 撥水ガラス対応のワイパーゴムを使う
特に、撥水ガラス×通常ワイパーゴムの組み合わせは、白化が強く出やすい傾向があります。
まとめ
ガラス撥水剤を施工した車で、ワイパー作動時に一瞬白く見えるのは、
- 撥水被膜
- 細かい水滴
- 光の乱反射
が重なって起こる、光学的な現象です。
曇りでも劣化でもなく、撥水性能が働いている証拠の一つでもあります。
仕組みを知っていれば、「不具合かも?」という不安はなくなり、より安心して撥水剤を使えるはずです。


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