- 「ポリッシャーを使って車を磨いてみたいけど、失敗したら怖い」
- 「ポリッシャーって一体何を使えばいいのか分からない」
- 「ポリッシャーって難しそう」
と思っている人は多いのではないでしょうか?
そこで今回はポリッシャー初心者でもポリッシャの選び方や使い方が分かりやすくなる情報とテクニックをYouTubeで投稿されている動画をまとめながら、出来るだけ分かりやすくお伝えします。
初心者向けのポリッシャー入門講座
まずは初心者向けのポリッシャーについて解説した動画をご紹介します。
出演されているのはcacacaのシノピーさんと磨きのプロのまなっちさんです。
以下に磨きの要点についてまとめていきます。
磨きに必要な機材(ポリッシャー)について
磨きで最初に必要になるのがポリッシャーという機材です。
大きく3種類があるのですが、初心者の方にとっては非常に分かりにくく選択時に迷うポイントです。
磨きに使うポリッシャーは大きく分けて、シングルアクション、ダブルアクション、ギアの3種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです:
- シングルアクション:最も研磨力が強く、傷やシミを取り除くのに適しているが、扱いにはリスクがあります。塗装を剥がしてしまう危険性があるため、初心者には不向きです。
- ダブルアクション:初心者向けで、リスクが少ないためおすすめです。例えば、ホームセンターで販売されている「シャインポリッシュ」はダブルアクションポリッシャーに分類されますが、ワックスを塗る程度の軽作業に適している一方で、本格的な研磨には向いていません。
- ギアアクション:かつてはシングルとダブルの中間の研磨力がありましたが、現在はダブルアクションの性能が向上し、ギアアクションの使用頻度は少なくなっています。
初心者向けとして紹介してあったポリッシャーは以下のものになります。
ダブルアクションで使いやすいです。
バフの選び方
磨きにはポリッシャーだけでなく、バフ(研磨パッド)も重要な要素です。車を1台磨く際(洗車傷、深い傷、仕上げ)には、バフが最低でも4種類必要だと説明されています。
バフには以下の種類があります:
- ウールバフ:研磨力が強く、洗車傷や深い傷を取り除いて下地を整えたい方に適しています。ただし、塗装面に攻撃性もあるのリスクはあります。
初心者には、ブルーウールバフ(磨Detaling社製)が推奨されており、このバフはボディに優しく、柔らかい触感が特徴です。価格は1枚2,000円前後です。 - ウレタンバフ(スポンジバフ):ウレタンバフも3種類(粗め・中間・仕上げ用)が必要です。バフの硬さや密度によって、仕上がりが異なるため、使用目的に応じたバフを選ぶことが重要です。
バフには寿命があります。
使いすぎるとバフ内にコンパウンドが入ってきたり、バフ自体が削れたり、反ってくるケースがあります。
以下はあと数回しか使えないレベルまで使い込んだバフです。
コンパウンドの選び方
コンパウンドは、磨きの際に使う研磨剤です。コンパウンドには「初期レンジ」「中間レンジ」「仕上げレンジ」の3種類があり、それぞれに応じた選び方が必要です。推奨されているのは以下のブランドです:
- 磨ディテイリング社のコンパウンド:価格は300gで約3,000円。
- 魔研社のコンパウンド:業者向けですが、アストロプロダクツで購入可能。価格は2500円前後。
- 3M社のコンパウンド:Amazonで750mlで3,000円程度と、非常にコスパが良いと評価されています。特に初心者にはこれで十分とのことです。
実際の磨き方
次に、実際の磨き方についても詳しく説明されています。まず、コンパウンドの適量はパチンコ玉の半分程度で、手のひら4〜6枚分の範囲を磨きます。
コンパウンドは少なくして、狭い範囲を攻めていくのが理想です。
何故なら、コンパウンドが途中で乾くと施工性が悪くなり、仕上がりもムラが生じてしまうからです。
ポリッシャーにコンパウンドを付けてそのまま回転させるとコンパウンドが飛び散るため、まず磨くボディの範囲にコンパウンドをポンポンと付けていきます。
ポリッシャーの回転数は3〜4程度で始め、傷の度合いに応じて調整します。
磨きの際に重要なのは、ポリッシャーが常に回転しているか、そしてコンパウンドを使い切ってしまっていないかをどうかを確認することです。
回転が止まってしまうと傷を取り除けなくなるため、注意が必要です。
また、シングルアクションポリッシャーでは、回転力が強いため、初心者には扱いが難しく、ダブルアクションポリッシャーが推奨されます。バフにコンパウンドが詰まってしまうと研磨力が落ちるため、定期的に専用ブラシで掃除をすることが重要です。
失敗例と注意点
シノピーさんがポリッシャーを利用して失敗したエピソードをご紹介します。
水滴が残っていると大惨事に
最初の失敗は、ボディに水滴が残ったまま磨き始めたことで大変なことになったというエピソードです。
「少しくらい水滴が残っていても大丈夫だろう」と甘く考えて洗車後に磨きを開始しましたが、隙間に残っていた水がコンパウンドと混ざり合い、磨くどころか、むしろボディ全体に傷がついてしまったそうです。
さらに、ポリッシャーのスポンジが水を含んでしまうと、磨き作業が全く進まず、コンパウンドが伸びてしまい、かえってボディを傷つける結果になってしまいます。
特に、グリルやボンネットの隙間などに水が残りやすいので、ブロワーなどを使ってしっかり乾かすことが大切です。
コンパウンドの使い方を間違えた結果
コンパウンドの量も重要です。
多くコンパウンドを塗って、使い切る前に磨きを終わらせると、磨き終わった後にコンパウンドがボディに乾燥して固まってしまい、取り除くのが非常に困難になります。
「最初はよく分からず、途中で磨きをやめてしまったため、固まったコンパウンドがボディに残ってしまった」
というのが典型的な失敗談です。この状態になると、タオルで拭いても取れず、むしろ拭き取ろうとすることでさらに傷をつけてしまうことになります。
コンパウンドはそれほど多くは必要ありません。
ボディにしっかり行き渡り、最終的にサッと拭き取れるようになるまで、根気よく磨く必要があります。
途中でやめてしまうと、逆にボディを傷つけ、後から余計な作業が増えてしまいます。
ポリッシャーの角度と力加減に苦戦
ポリッシャーを使う上で難しいのがポリッシャーの角度と力加減のです。
ポリッシャーをボディに対して平行に使わないと、ポリッシャーの回転が止まって、ボディにポリッシャーが上下に叩きつけられるだけの動きになって傷がついてしまうことがあります。
「ポリッシャーの回転が止まると、磨いているつもりでも、実はボディを叩いているだけで傷を増やしていた」という失敗談は、初心者がよく陥る問題です。
力を入れすぎたり、ポリッシャーの角度が少しずれるだけで、回転が止まり、均等に磨けなくなってしまいます。
また、力の加減が強すぎるとボディに無駄な負担をかけ、逆に弱すぎると磨きが不十分になってしまいます。これらの力加減をうまく調整できるようになるのがテクニックになります。
コンパウンドが飛び散って大惨事
ポリッシャーを回し始める前にコンパウンドを広げないと、ボディに飛び散ります。
これは初心者がよくやってしまうミスです。
ポリッシャーを動かす前にコンパウンドをしっかりボディに広げていないため、スイッチを入れた瞬間にコンパウンドが飛び散り、作業場全体がコンパウンドだらけになってしまいます。
「ポンポンとコンパウンドを広げてからポリッシャーを回さないと、体も周りも汚れてしまう」というのは、まさに初心者が直面しやすい失敗です。
これにより、ボディ以外の部分やガラスなどにまでコンパウンドが飛び散り、後片付けが大変になってしまいます。最初にコンパウンドをしっかりと広げることが、飛び散りを防ぐための大切なポイントです。
まとめ
今回は初心者の方がポリッシャーを使う上で注意しておくべき点についてまとめました。
ポリッシャーの難易度は高いですが、上手くなると車の傷を消せたり、艶をよみがえらせることも可能です。
難しい、リスクを取りたくない、と思う方は、プロに任せるのが一番ではありますが、自分でやってみたいか方は試してみられることをお勧めします。
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